キューバの世界遺産・ハバナの旧市街地での1日観光:カテドラル、フエルサ要塞とクラシックカー(アメ車)を堪能 | mikolog

キューバの世界遺産・ハバナの旧市街地での1日観光:カテドラル、フエルサ要塞とクラシックカー(アメ車)を堪能

ラテンアメリカの旅

南米のキューバ、一度は行ってみたいですよね!

ラテンな音楽や映画で、一時期有名になったキューバ。アメリカ東海岸の南に位置する、南米のカリブ海に浮かぶ島国です。

首都ハバナの旧市街地と近郊の要塞は、歴史的な価値も高く、見どころたっぷり。ユネスコの世界遺産にも登録されています。

とはいえ、日本から遠く離れた国なのでなかなか行きづらく、更に現地の情報もなかなか取りづらいと思われる方もいるのではないでしょうか。

今回、筆者が数年前の5月にキューバに行った時の体験をもとに、次の情報を書いています。

  • 首都ハバナ旧市街地の街並み
  • 旧市街地:カテドラル広場~カテドラル
  • 旧市街地:フエルサ要塞
  • クラシックカー(アメ車)を堪能
  • オビスポ通りを歩く
  • お勧めのカサ(宿)

早速読んでみましょう!

首都ハバナ旧市街地の街並み

「ラバナ」って何?

まず、タクシーで移動する時など、絶対必要になってくる、地名の読み方をご紹介します。

ハバナはスペイン語で「La Habana」、現地の人は「ラバナ」と呼んでいるようです。Habanaの「H」はサイレントで発音しないのですね。

そして旧市街地はスペイン語で「La Habana Vieja(ラバナ・ビエッハ)」。Viejaは、英語でいう「Old(古い)」の意味。

行かれる方は、ぜひ覚えてみてください!

カラフルなマンション

上の画像は、ハバナのマンション。旧市街地を歩いていて見つけたのですが、色づかいがグリーンの同系色でまとめてあって、何ともオサレです!

日本の建物では、あまり見られないような配色が素敵。

ハバナ市内のお店①

街中にあるサンドイッチ屋さん

上の画像、何のお店か分かりますか?

実は、キューバの「サンドイッチ屋さん」。画像の左の方に、「サンドイッチ」って書いてあるのが見えます。パッと見、何のお店か分からなかったので、食品店だと知ってびっくりでした!

恐らく、日本で言うところの「立ち食いそば」みたいな感じでしょうか。現地のお兄やんが、2人並んでサンドイッチをもぐもぐしています。

ハバナ市内のお店②

ハバナのスーパーマーケット

続いて、上の画像は何だと思いますか?

実はここ、日本でいう「スーパーマーケット」みたいなお店。かなり雰囲気違いますが、売ってる品種は似たような感じです。例えば、シャンプー、洗剤、食品、缶詰、コーヒーお茶類など。

品揃えは、日本ほど充実はしてないものの、筆者は「選ばなければ、ある」と思いました。短期で旅行する分には、全く不自由はありませんでしたよ!

ハバナの治安ってどんな感じ?と思われた方向けに、筆者がハバナで「手の込んだ物乞い」にあったときの体験談を、キューバの首都ハバナの治安:夜道が暗い・女性一人旅でも大丈夫?の記事にまとめています。こちらもお読みいただけると嬉しいです!

旧市街地:カテドラル広場~カテドラルを歩く

コロニアルな雰囲気の残る旧市街地

画像のような、旧市街地のカテドラル周辺に来ました。

この辺りは「カテドラル広場(Plaza de la Catedral)」と呼ばれ、ハバナでも賑やかな場所の1つ。キューバ人もたくさん、同じぐらい観光客もたくさんいます。

旅行者も現地の人も集まる「カテドラル広場」

上の画像のような雰囲気で、ランチのお店やカフェ、マッサージ店なんかもあって、歩いてて楽しいです。

周辺の建物は、18世紀ぐらいに建設されたとのこと。旧市街地全体が、コロニアルな時代にタイムスリップしたみたい。

①旧市街地のカテドラル(大聖堂)

旧市街地のカテドラル

上記の画像は、旧市街地にあるカテドラル(大聖堂)。

正式名称は”Catedral de San Cristobal de la Habana”(カテドラル・デ・サン・クリストバル・デ・ラ・ハバナ)で、カトリックの大聖堂です。

1748年に建設開始し、完成は1777年頃と言われています。バロックスタイルで作られていて、正面から見ると、非対称の塔が両側に2つあるのが分かります。

塔のうち一つは、上まで登ることもできるらしい!(CUC1)

カテドラルの壁の彫刻も見事

カテドラルの中に入ってみると、彫刻、絵画、フレスコ画などが飾られています。内装は、他のカトリック大聖堂と比べて、とても落ち着いた印象でした。

素敵なカテドラルなので、旧市街地を訪れたら、ぜひ行ってみてください。

②「真実の口」の正体とは

真実の口を発見

カテドラル周辺を歩いていたら、上の画像のような「真実の口」を発見!思わず立ち止まりました。

さあ、勇気を出して、手を入れてみよう。。(笑)

真実の口・拡大

おそるおそる、近づいてみました。なんて怖い顔。。

あれ、よく見ると、顔の周りに”Correspondencia interior y peninsular”って書いてあります。日本語に訳すると…「郵便物」!?

どうやらこの真実の口は、郵便ポストのようです。キューバ人の切れのあるユーモアセンス、ひしひしと伝わってきました(笑)

③吹き抜けが美しい建物

ドアが連なる

上の画像は、カテドラル広場にある建物で、確かレストランだったと思います。

よく見ると、ドアが2重、3重に重なっていて、「吹き抜け」になってる様子。向こう側まで見渡せて、なんだか情緒がありますね。

スペインでも、こういった建物がよく見られた気がします。こういう雰囲気すきだな。

お店に入って広場を眺める

上の画像は、お店に入って休憩している時に、カテドラル広場を撮影した様子。暑いので、皆日陰を歩いているためか、広場の真ん中は人通りが少なめですね。

さて、カテドラル広場の散策に疲れたら、冷たいモヒート(キューバ発祥のカクテル)など、いかがでしょうか。

本場のモヒートは、「これでもか!」というぐらいミントが大量に入っていて、とても美味いです。お値段も安いので、気軽にどんどん飲めちゃう感じ。

日本のモヒートとは、全く別の飲み物みたいでした!

旧市街地:フエルサ要塞

街中に表れる「フエルサ要塞」

旧市街地のカテドラルのすぐ近くに、上の画像のような「フエルサ要塞(Castillo de la Real Fuerza)」があったので、中に入ってみることに。

フエルサ要塞に残る大砲

フエルサ要塞は、ハバナで最も古い要塞と言われています。建築が始まったのは16世紀。

そしてハバナ市内には、フエルサ要塞の他に、次のような要塞が残っています。

  • プンタ要塞
  • モロ要塞
  • カバーニャ要塞、など

1982年には、ハバナ旧市街地とともに、このフエルサ要塞が世界遺産に登録されました。

大砲の一つにズームイン

画像のように、要塞には大砲が保存されていました。

近くで見ると、大きさにびっくりします。もちろん、今は大砲の中は何も入っていないのですが、ビビりな筆者は人生で初めて見る大砲に、ちょっと恐る恐る近づきました。笑

よく見ると、大砲に細かい装飾が入っていて、カリグラフィで文字が書いてあるようです。

大砲にもっと近づいてみる

上の画像、何て書いてあるのでしょうか。「R」のような文字が見えますよね。

どうやら、「C」と「R」が模してあるようです。「フエルサ要塞」はスペイン語で”Castillo de la Real Fuerza”なので、その頭文字を取ったのかな、と予想。

参考までに、”Castillo de la Real Fuerza”を構成するスペイン単語の意味は、それぞれこんな感じです。

  • Castillo: 城
  • Real: 国王の、王立の
  • Fuerza: 軍隊

「Real レアル」と言うと、国王の意味なのですね。一気に、畏れ多い雰囲気が出てきます。

こんなに近くで大砲を見学させてもらえて、写真撮影も自由!なんて、キューバならではかも。

要塞の入り口部分

上の画像は、要塞の入り口部分。フエルサ要塞は、こんなふうに周囲にお堀が張り巡らされた、珍しいスタイルで知られてます。

ところでここ、日差しを遮るものが何もないです。加えて、キューバの日差しは強烈。

気温も30度ぐらいで非常に暑く、立って見学してるだけで結構きつくて消耗します。体力の無い筆者は、1時間もいられないぐらい。笑

当時の兵隊さんは、一日中ここに立って勤務してたのでしょうか、想像しただけで大変ですね。

ということで、皆さんがキューバに行くときは、日よけのキャップやサングラス、飲料水の確保をお忘れなく!!

キューバならではのクラシックカー

バスが長い

要塞を出ると、画像のような道路が。赤いオープンカーが走ってました。

実はこれ、キューバでは一般的な車なんです!

ハバナの革命広場に展示されているアメ車

そう、キューバでは、クラシックカーがいまだ現役で活躍してるのです。

「えっ、動くの!?」と思った方、そうなんです。筆者が現地でお世話になったガイドさんの車も、こんな感じの真っ赤なクラシックカーでした。笑

個人的に一番気に入ったパープル

個人的に一番気に入った車は、上の画像のパープルかな!

クラシックカーやアメ車が今なお残る背景とは

それではクラシックカーやアメ車について、少し歴史的な背景を見てみます。クラシックカーが今なお残る背景としては、1962年キューバ危機にさかのぼります。

当時のキューバ危機によって、アメリカとの国交が途絶えてしまいます。そしてそのアメリカとの関係悪化が、キューバ国内の物流にも影響したのです。

つまり、新しい製品や部品が海外からキューバに入ってこなくなってしまいます。そんな状況で、キューバ国内ではやむなく、古い車を直しながら使い続けた結果、現在に至ります。

キューバでクラシックカーが今もなお走行している理由は、そんな事情も関係していたのですね。

観光客にも大人気のアメ車

という背景もあり、キューバでは今でも珍しい車がたくさん見ることができ、実際に乗ることもできちゃいます。

車が好きな方には、楽しめる街だと思います!

また革命広場にちなんで、ゲバラとキューバ革命については、チェ・ゲバラって何した人?ハバナの革命広場と革命博物館で観光しつつゲバラとキューバ革命について考えてみたの記事に詳しくまとめています。

オビスポ通りを散策

その後、旧市街地で最もにぎやかな中心地「オビスポ通り」に行ってみました。この通りは、色んなお店やレストランが立ち並び、観光客であふれかえっています。

レストランではライブ演奏が見れることも

音楽の生演奏も行われていて、画像のように、ラテン音楽のライブが始まったことも。たまたま入ったお店だったので、「ラッキー!」と思っちゃいました。

ダンサーも参加

ギターやベース、マラカスの演奏に合わせて、男女のダンサーも途中から現れて踊ってくれました。音楽好きな人にはたまらないですね。

演奏の後、ダンサーが各テーブルを回って、チップをもらいに来ます。筆者は楽しかったので、ポケットにあった少額コインを渡したところ、笑顔で「Gracias!」と受け取ってくれました。

でもチップはマストではなく、中には払っていないお客さんも何名かいた模様。音楽が気に入った場合は、チップを払えばOKです。

ハバナでお勧めのカサ・パルティクラル(宿)

キューバでは、ホテルではなくカサ・パルティクラルという民宿(ゲストハウス)に泊まりました。

カサは共同の居間などがあり、本棚にロンリープラネットがおいてあるような、ゆるい雰囲気。キューバは時間がゆっくり流れてました。のんびり現地の人や他の旅行者とおしゃべりするなら、カサも楽しい。

鳥を飼っていて、さえずりが聞こえる家も

筆者がハバナで合計3泊ぐらいした結果、一番良かったカサはこちら↓(全体的にいまいちな宿も多かったキューバで、最も気に入ったカサでした)

筆者は、日本から直接このカサにメールして、予約しました。何回かスペイン語でやり取りしましたが、丁寧でスムーズ。

キューバ大使館にビザを申請するのに、「宿泊先の予約確認書」が必要だったのですが、こちらも依頼したらすぐに予約確認表を作ってくれました。

居間でゴロゴロするもよし

実は筆者にとって「良い宿の条件」の一つは、居間で長時間くつろげることなのですが、その点でいえばこのカサはパーフェクト。

上の画像のように、風通しの良い部屋で、陽当たりもよく、快適でした。すっかりソファでリラックスしちゃってます。

ベランダからの朝日を見るもよし

画像のように、カサは細い通りに面しています。ベランダからの景色はこんな感じ。ちょうど朝日が昇ってまぶしい!

また、ハバナの空港に着くのが深夜だったので、ピックアップサービス(30CUC)も予約しちゃいました。内心ちょっと心配だったけど、ちゃんと迎えに来てくれました!ありがとうございます。

宿の人は親切でサラッとしていて、目が行き届いていました。簡単なスペイン語が話せると、意思疎通が取れてよいかも。

できればここにずっと泊まりたかったけど、残念ながら予約がいっぱいで、1泊しかできなかったです。

筆者はこの後、首都ハバナからバスでトリニダーに行ってみました。その時の情報を、キューバの古都トリニダーの行き方とおすすめ観光スポット3つの記事にまとめています。

また、トリニダーのカサ情報については、キューバ個人旅行でのトリニダーのカサ(宿):レビュー3軒とトラブル体験談をお読みいただけると嬉しいです!

まとめ

以上、キューバ旅行の体験をもとに、以下について書かせていただきました。

  • 首都ハバナ旧市街地の街並み
  • 旧市街地:カテドラル広場~カテドラル
  • 旧市街地:フエルサ要塞
  • クラシックカー(アメ車)を堪能
  • オビスポ通りを歩く
  • お勧めのカサ(宿)

ハバナの旧市街地は、歴史的な街並みや要塞、クラシックカーなど見どころたくさん。ブラブラ歩いているだけでも、十分楽しめますよ。

ただ日差しが強くて暑いので、サングラスや帽子、飲料水の準備はお忘れなく!

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