英語独学でのTOEIC900以上の取り方と、留学なしで外資系企業で働いてみた結果 | mikolog

英語独学でのTOEIC900以上の取り方と、留学なしで外資系企業で働いてみた結果

英語・転職・外資系

英語が話せたら便利だなと思うこと、ありますよね!会社でも、英語で電話や会議を仕切ることができると、仕事の幅が広がります。

更に外資系企業に行くと、日系企業に比べてお給料も良く、裁量も大きかったり。いわゆる「バッターボックスに立つ」経験が格段に増えます。

その第一段階となるのが、英語。もちろん英語だけでは生きていけませんが、「英語ができないと見れない景色」があるのです。とは言っても、語学留学しないと、なかなか話せるようにはならないんじゃない?って思ったことないですか?

実は、日本にいてお金をかけずに英語が話せるようになり、外資系企業で通用するレベルにする方法が、あるんです。筆者はお金をかけたくなかったので、英語圏に留学せずに英語を身に付けてみました。(TOEIC935点程度)

この記事を読めば、「英語圏に留学せずに、独学で使える英語を身に付ける方法」をテーマにした、「ラジオ講座の使いこなし方、海外ドラマや映画の見方、面倒くさがり屋さんのためのTOEIC対策、TOEIC900点の人が外資系企業で働いてみるとどうなるか」が分かっちゃいます!

早速読んでみましょう。

NHKラジオ講座

英語圏に留学せずに、独学で英語を勉強するにあたって、一番のおすすめは、実は「NHKラジオ講座」です。これ以上にコスパが良く、クオリティが高く、手っ取り早く結果を出せる英語教材は、少ないと思っています。

筆者は、高校生の時に外人が何を言っているのか分からなかったため、「ヤバい」と思い、受験勉強も兼ねて、自宅で「ラジオ英会話」を聞きました。英語の勉強はこれ一本でしたが、毎日15分は絶対に勉強しました。

聞き始めて半年後~二年後の推移

その結果、だいたい次のような推移でした。

  • 半年後:簡単な会話が何となく聞き取れるようになってくる
  • 一年後:TOEIC用の勉強をしなくても、TOEIC600点ぐらいは取れる
  • 二年目:ラジオ講座を「ビジネス英語」に切り替える。英語を話すと「帰国子女ですか?」と聞かれるようになる

一年ぐらいで、ある程度のレベルに達し、TOEIC用の勉強を特にしなくても、600点ぐらいは取れるレベルになりました。というか、TOEICの勉強は眠くなるため、あまり真面目にやってません。

ただ、約一年で「ラジオ英会話」はレベルが合わなくなり、だんだん「何かつまらない」と思うようになりました。内容も、ぱっとテキストを見れば、だいたい理解できるようになったのです。

そこで二年目はレベルを一段上げて、当時の番組「やさしいビジネス英語」に切り替えました。この講座はかなりレベルが高く、文章ボリュームも多いので、ついていくのがやっと。

二年目ぐらいの頃、何かの折に人前で英語を話すと、「ネイティブ並み」とか「帰国子女ですか?」と聞かれることが何回かありました。

ただ自分では語彙力が無いと分かっており、なおかつフォーマルな英語を使った実践経験がないので、そんな高いレベルの英語力ではないと認識していました。

筆者は英語留学はしていませんので、少なくとも「ネイティブ並みと思われる発音」はラジオ講座だけで、身に着けることができたと言えます。(スペイン語圏への短期留学はしましたよ!)

当時の目的は、あくまでも「お金をかけずに英語を話せるようになること」で、TOEICは二次的なものだと考えていました。もしTOEICのスコアを上げるための勉強をすれば、もう少し高得点が取れた可能性はあります。

3年聞いてみて分かったこと「英語だけなら日本にいても勉強できる」

「ラジオ英会話」と「やさしいビジネス英語」は、学生時代のトータル3年ぐらい聞いていました。

この経験で得た教訓が一つあります。

それは、「リスニングは練習さえすれば誰でもできるようになる。が、練習しない限りはぜったいに聞けるようにはならない」ということ。

つまり、英語を話せるかどうかは、能力ではなくて習慣で決まるということ。英語圏に生まれた人が、能力に関係なく全員英語を話していることも、これを裏付けていると考えます。

また、英語学習や留学に多額のお金をかけても、全く話せるようになっていない友人も複数いたので、筆者は英語学習にお金をかけても無駄だと考えていました。

そのため、「ラジオ講座だけで本気で英語を話す」と決めて、以下の方法で取り組みました。

絶対に毎日聞く

毎日15分、どこかのタイミングで捻出するようにし、必ず聞きました。教材も結構面白いストーリーだったり、「ビジネス英語」では時事ネタが出てきたり、外資系企業の様子が分かって面白かったので、飽きずに聞けました。

声に出して読む

たまに「聞いているだけでOK」という英語教材を宣伝していますが、聞いているだけでは逆に効率が悪く、時間がかかっちゃうんじゃないかな、と思います。

英語を身に付け、短時間で結果を出したい時は、徹底的に声に出して読み、自分の発音を教材に少しでも近づける練習が、とても効果的。

声に出して読むことで、自分の発音が良くなり、リスニングができるようになります。そのロジックは以下の通りです。

声に出して読むメリット①発音が良くなる

筆者は声に出して読むことで、発音が良くなりました。ここでやるべきことは、「英語の音を徹底的に聞き、自分の発音をお手本に近づける」それだけです。

  • 声に出して読む
  • 自分の発音を聞く
  • 教材の発音に近づけるよう修正 → 発音が良くなる

あらゆる単語・文章を声に出してひたすら読み、お手本との違いを自分で見つけ、修正する作業を続けます。この作業は、誰かに教えてもらうより、自分でやった方が早いし、安上がりだと思います。

日本の学校で私たちがやっていたような「カタカナ読み」は忘れて、ネイティブのアクセントを一気に真似しちゃいましょう!具体的にはこんな感じです。

  1. イヤホンを付けて講座を聞く
  2. テキストの文章・ダイアログを読み上げる(シャドウイング)
  3. 先生の話す発音と、自分の発音を比較する
  4. 「自分はこの単語が上手く発音できていない」、「この単語と単語の連結部分が読めていない」などの違いを聞き分ける
  5. 発音できていない単語や連結部分だけを何回も読み、発音を矯正していく

この作業のポイントは、自分の発音と先生の発音を耳で聞いて、違いを見つけて行く、という所です。やってみると、それほど時間もかからないし、少しだけ工夫すれば、発音は簡単に身に付けられると分かります。

ただし、お手本にしたい発音を真似するようにしましょう!

NHK講座なら大丈夫だとは思いますが、仮に自分がお手本にしたくないアクセントを真似していると、そのアクセントが自分にも移ってしまいます。最初に身に着けたアクセントは、後々まで抜けないものです。

イギリス英語、アメリカ英語、というだけも全く違うので、どちらの発音を身に付けたいのか、目標を決めてからが良いかもです。

声に出して読むメリット②リスニングができるようになる

自分の発音が良くなることで、相手の発する言葉も、簡単に聞き取れるようになってきます。

  • 声に出して読む
  • 自分の発音を聞く
  • 教材の発音に近づけるよう修正
  • 発音が良くなる → 相手の言葉が聞き取れるようになる 

日本語でもそうですが、自分が話せない発音の単語は、なかなか聞き取れないものです。特に最初の頃は、自分が口に出して発音できる言葉だけを聞き取っている気がします。

予習復習はしなかった

筆者の場合は、ラジオ講座のプログラム(15分)以上を費やして勉強することはありませんでした。ただし、その15分間は完全に集中し、一言一句を聞き逃さないようにしてました。それでも十分効果的だったと思います。

ということで、本気で英語が話せるようになりたい人は、ラジオ講座が一番手っ取り早いです。費用はテキスト代金(月400円ぐらい)のみ、費用対効果も良いですよ。

こうして、時間のある学生時代にラジオ講座を聞いて、独学で勉強あとは実践で英語を使ったり、海外ドラマや映画を見ていただけですが、TOEICの点数はだんだん上がっていきました。

海外ドラマ・映画など

海外ドラマや映画も、日本での英語力の維持向上に役立ちました。作品は何でもよいと思いますが、専門用語とか難しすぎる単語が出てこない方が良いかも!

筆者が繰り返し見ていた海外ドラマは、だいたい次のようなラインナップです。

  • 23号室の小悪魔
  • プリズン・ブレイク
  • アリー my Love

特に「23号室の小悪魔」は、なぜ日本であまり話題にならなかったのか不思議なぐらい、めちゃくちゃ面白いです!

ニューヨークを舞台にしたドラマで、田舎から出てきた女の子が、都会っ子のルームメイトに振り回されるコメディ。会話のテンポが早く、アメリカンジョーク満載で、抱腹絶倒です。

筆者は、特にお気に入りの作品は、全話5回ぐらいずつ見てました。

3回目ぐらいからは、そろそろセリフを覚えてくるので、英語字幕に切り替えます。英語字幕にすると、自分では気づいていなかった洒落た言い回しや、新たな表現に気づくようになり、更に面白みが増します。

ただ、これは英語の勉強目的で見たのではなく、単にドラマが面白かったからハマって全部見ていた、俳優さんたちが何て言っているか知りたいから英語字幕に切り替えた、結果的に英語の勉強にもなった、という方が近いかも。

幸いラジオ講座のおかげで、学生時代にTOEIC800点ぐらいはあったので、そんなにスコアを上げることにこだわっていませんでした。あとはこうした海外ドラマや映画、仕事や旅行を通して、英語で話して、たくさん恥をかき、実践を積んで行きました。

TOEIC対策「場数を踏む」

最後にTOEICについてです。

TOEICはご存知の通り、全編英語のコミュニケーション能力の共通テスト。受験費用6500円程度、正味2時間程度の試験です。このスコアが高いだけで、レジュメ(履歴書)に箔が付くので、比較的コスパが良いと思います。

英検も良いですが、年収アップで外資系企業を狙う場合は、TOEICも一緒に受けておいた方が便利です。もし英検だけで行くなら、資格の価値が伝わらないともったいないので、企業によっては「英検とは何か、自分の資格はTOEICでいうと何点ぐらいか」などの補足説明をレジュメに入れた方がよいかもしれません。

目指すスコアは、それぞれの目標にもよって変わってきますが、例えば外資系企業の就職であれば、800点ぐらいが一つの目安ではないでしょうか。ただ、肌感覚的には、TOEIC900点=ネイティブの10歳児ぐらい、という実感です。

TOEICスコアが高いからと言って、会話力が高いとは限りません。あくまでも「一つの指標」です。筆者の場合は、面倒くさがりの性格のため、TOEICのスコアを上げるための勉強はしませんでしたが、点数を手っ取り早く上げるための方策を見つけました。

それは、「2,3回連続で受検する」ということ。

ゼロ勉強でOKです!

経験上、2,3回連続でTOEICを受けるだけで、試験慣れし、50点ぐらい上がることは良く起きます。筆者は仕事にかまけて一度もTOEIC用の勉強をしていませんでした。勉強をせずに、2,3回連続で試験を受けてスコアが上がることは、何回もありました。

今回の記事でご紹介してきたような方法で、実践を積みながらしばらく定期的に受けていれば、自然に900点以上に到達していました。

TOEICの勉強方法、それは、人それぞれ性格が出る部分かもしれません。

  • 1か月前にテキストを買って勉強して、点数を上げるタイプの人
  • 一夜漬けで暗記しちゃう人
  • 場数を踏んで点数を上げる人

毎日少しずつ勉強しても、一夜漬けでも、ゼロ勉強でも、それぞれ全部アリ!ということなのです。どれが正解でもないし、解は一つでもないはず。

皆さんも自分に合った方法で900点取りましょー!

企業でどこまで通用するか

それでは、独学でTOEIC900点レベルになった筆者が、航空業界で働いてみた結果、通用した部分と、通用しなかった部分を書いてみます!

TOEIC900点レベルでOKだったこと

オフィスでのやり取りや、海外出張、時々通訳としても貢献させていただきましたが、だいたい何とかなりました。

  • 英語圏の国からの電話やメール
  • 海外出張に行く
  • 海外での会議やトレーニングに参加する
  • 上司(外人)への英語でのレポーティング
  • 会議や監査の通訳(日英、英日)

周りのメンバーの英語力によっては、TOEIC900点は「英語ができる人」という目で見られ、自動的に「英語担当」になってしまいます。

うっかり英語担当になってしまった場合、会議や監査の時には、自分の仕事に加えて丸一日通訳をすることもあるかもしれません。

また、会議や休憩中のレストランで、英語を話せず、外国人に気後れしてしまう日本人が無言になってしまうのをカバーするために、ずっと何か喋り続ける役になることも。

英語力的には問題なくても、ちょっとつらい(T-T)

ちなみに会議風景は、日系企業では「沈黙は金なり」といった雰囲気ですが、外資系企業では「沈黙は悪」です。

外資系企業では、会議はディスカッションの場。会議で発言しない人間は、存在する意味がない、不要な人間だと思われてしまいます。

とりあえず何か話しましょう。笑

TOEIC900点レベルでは厳しかったこと

英語力だけでは厳しかったこと、それは「プレゼンテーション」です。プレゼンテーションは専用の準備が必要です。

筆者は人生初のプレゼンテーションが英語で、なおかつ海外研修でした。当然のことながら前日の夜に英語で原稿を書き、原稿のポイントを覚え、何度も練習しました。

その時は結構うまくできて、トレーナーにも「お前なかなかやるじゃん、日本人?」みたいな感じで名前を覚えてもらい、一気に仲良くなったぐらい。

ところが研修の最終日、トレーナーの上司の采配で「プレゼンテーションの試験をするが、テーマを当日まで明かさない」と言われました。

恐らく「一つのトピックだけをひたすら練習すれば、話せて当たり前。全部アドリブで何とかするのが真のプロ」ということだったのでしょう。プレゼンテーション試験のトピックは、当日の朝になって一人一人別のテーマが与えられました。

ただ、そのトピックについての英語の原稿を準備し、ポイントを暗記し、練習する暇が与えられなかったため、筆者は全く話せなかったのです(T-T)

その時のクラスメイトには、当然ながら英語ネイティブも何割かいました。英語圏の教育を受けている人たちって、小さい頃からプレゼンテーション慣れしてるんですよね!場数を踏んでいるので、いきなり話しても何とか話せちゃう人たちもいました。

筆者が真のプロでないことが明るみに出てしまった次第。そう、元々二流いや三流の素材を、努力でドーピングしてるだけなのです。笑

ということで、英語プレゼンテーションに必要なものは、「①準備、②準備、③準備」だと思います。そしてそのベースとなる語学力は、独学の英語でも大丈夫です。

そしてプレゼンにあたり、自分で書いた英語のスライドは、必ずネイティブ・スピーカーに頼んで、チェックしてもらいましょう。TOEIC900点レベルでは、感覚的な部分が分からないですし、TheとAの違いなど、筆者はいまだに迷うことがあります。

結論としては、航空業界であれば、独学でもTOEIC900点あれば結構通用し、だいたいのことは切り抜けられます。ただ、外資コンサルなど、クライアントへの英語プレゼンテーションが多い仕事は、また話が変わってくると思います。

まとめ

以上、「英語圏に留学せずに、独学で英語を身に付ける方法」をテーマに、「ラジオ講座の使いこなし方、海外ドラマや映画の見方、面倒くさがり屋さんのためのTOEIC対策、TOEIC900点の人が外資系企業で働いてみるとどうなるか」について書かせていただきました。

この学習方法はかなりコスパが良く、気合と根性さえあれば、誰でも英語を身に付けることができますので、大変お勧めです。できれば学生時代にやっておくと良いです。

最後に一つ、言っておきたいことがあります。実はこのノリで英語を身に付け、本格的な外資系企業に行くと、自分以外ほぼ全員が帰国子女、もしくは海外の大学を出ている人たちに囲まれる場合がたまにあります。

そして一緒に、英語でプレゼンテーションをしたり、英語で書類を作ったり、会議やら何やらすると、彼らの圧倒的な「英語慣れ」を目の当たりにすることに。そりゃそうですよね、海外の大学院で英語で研究してた人と、ラジオ講座一本で乗り切ってきた人は、違って当たり前です。

でもそんな中でも、「自分はほぼラジオ講座だけでここまで来た」と考えると、大変お得な話なのです。海外の大学に行く費用や年月、海外での孤独と苦労を考えると、再度ニヤニヤできちゃいますよ!

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

それではまた!

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