航空業界で「女の世界」を生き抜くための3つのポイント(体験談) | mikolog

航空業界で「女の世界」を生き抜くための3つのポイント(体験談)

空港の仕事

よく「女の世界は怖い」と言われますが、本当のところはどうなのでしょうか?筆者は、航空業界で女の世界に長い間いたのですが、ポイントさえ押さえれば、実は「男の世界」よりは、女の世界の方がシンプルで怖くないんじゃないかな、と思っています。

なぜなら、同性同士の世界にはセクハラが存在しないし、一旦「女の世界」のポイントが分かって信頼関係が築ければ、結構居心地が良くなったりするんです。社会に出て、自分と同じような道を歩んできた女の先輩は、何かあった時に頼りになること間違いなし。女性を味方に付けた方が、絶対お得!

ということで今回は、航空業界で長年、「女の世界」に身を置いてきた筆者が、その体験を元に「職場で女の世界を生き抜く方法」を考察してみます。

これを読めば、「仕事の役に立つこと、仕事が出来なくても可愛がられる方法、嫉妬されるポイント、ランチの掟、それでもダメな場合の解決方法」について、分かっちゃいます。

早速読んでみましょう!

女性の多い職場の特徴

女の先輩、それは自分よりも仕事ができ、なおかつ年上である場合が多い。そんな人たちが何十人も集まるグループの中に、単独で放り込まれる事象、それが「就職・転職」。

そもそも「女性の多い職場の特徴」とは、どういうものなのでしょうか。

筆者は、学生時代はずっと共学で、社会に出てからいきなり女の世界に入ってしまいました。最初は確かに、「女の世界」の独特さに、ちょっとびっくりした覚えがあります。笑

良い点

女性の多い職場に、良い点はたくさんあります!

  • 面倒見がよく、体調の変化などに敏感に気づいてくれる人が多い
  • 仕事中は男前な人が多い
  • マルチタスクの人が多く、一度に複数のことを並行して操れる

このような感じでしょうか。

個人的に何度も助けてもらったのは、仕事中に体調が悪いかもという時。「なんか体調悪いけど、まだ頑張れるかな」と考えているうちに「アナタ体調悪いでしょ、休みなさい」と、見抜いてくれる母のような人が何人もいたこと。何で分かったのか。笑

また、空港で働いていると、毎日走り回るので、真冬でも半袖シャツを着ていれば、十分暑かったりします。そんな状態で、そのまま雪が降る屋外に出て飛行機の近くに行こうとしてしまう筆者を、「ちょっとまって、コート着て行きなさい!」といつも止めてくれる女の先輩たち、大変ありがたかったです。

他には、出張で飛行機に乗り、終了してほっと一息しながら帰る時、機内に預けた紙袋(お菓子)をそのまま忘れて帰りそうになったら、「お菓子もお忘れなく!」と女性のパーサー(客室の責任者)がすかさず声をかけてくれたのも、本当に助かりました。客室も忙しい時なのに、さすがプロ。

こんな感じで仕事中は男前な方も多く、仕事で本当に頼りになったり、同時に色んなことを並行して進めるスキルは、見習いたい点でした。

これで世代が近くて話が合えば、とことん楽しい!

ちょっと合わなかった点

反対に、こういう点はちょっと辟易したことも。

  • 噂話・ゴシップが多く、広まるスピードが速い
  • 裏表が激しい人が多い
  • 仕事中に泣き出す人がいる

一番のポイントは、「噂好き」な所だと思いました。誰かに話すと一瞬で広まっちゃったり、裏表が激しくて皆にいい顔しようとする人も。女性の数が多いので、ちょっと私生活では距離を置きたいタイプの人も、中にはいました。

ただ、航空業界の人は男性スタッフも、噂話が大好きな人が多い印象でした。ゴシップ好きは、必ずしも女性に限ったことではないかもしれません。

筆者が一番困ったのは、仕事中に泣き出す女性。多くの場合、仕事が辛くて泣き出しちゃったのだと思われますが、詳しい理由を聞いても、泣いていて答えられない場合がほとんど。お客様の前で突然泣き始める人がいると、その対応で仕事が中断しちゃうのでちょっと困りました。

同性の先輩は、厳しい?

またこれは、女性同士、男性同士、両方に言えるのですが、「同性の先輩は、同性の後輩の仕事に対して厳しい」という件が散見されています。(筆者調べ)

例えば、女性の先輩がいたとします。男性(異性)の後輩だったら「しょうがないな」って教えてあげる場合でも、女性(同性)の後輩には「なんでできないの?」と怒り心頭してしまうパターンがあるのです。

その逆もしかり。男性の先輩が、男性の後輩にめちゃくちゃ厳しくあたるケースを何回も目撃しました。ただ、そんな男性の先輩は、女性の後輩には甘くて、何でも許してあげている場合があったり!

以上を鑑みて、同性の後輩には、つい手厳しくなってしまうのでは?というのが筆者のリサーチ結果です。

これらの「女の世界」の特徴を踏まえて、今度はこのような職場を「生き抜くための3つのポイント」について考えて行きます。

生き抜くためのポイント①仕事の役に立つ

相手が同性でも異性でも、関係ない部分ではありますが、職場では、まず「自分が役に立っているのか?」は、常に意識したいところ。

時々「女の世界が怖い」とか、「航空業界は怖い」という話を聞きます。よくよく話を聞いてみると、単に「本人が仕事ができない」ことに起因している場合も少なくありません。

まずは仕事ができるようになる

例えば、就職や転職で、新しい会社に入った場合です。そもそも仕事をまだ覚えていなかったり、社内の特殊なルールを覚えていなくて、仕事がスマートにこなせず、女性の先輩にきつく当たられることも。

これは最初なので仕方ない部分だと思います。「無心で仕事を覚える」これに尽きます!ファイトー。

筆者が新入社員の時は、そもそも仕事の仕方を理解していなくて、「この時にどういう処理をすべきか」が分からなくて先輩に聞くと、「何でそんなことも知らないの!?」的な感じで、余計な怒りを買っていました。笑

「知らないから聞いてるんだが?知っていれば聞かないんだが??」と思いつつ、とりあえず「ごめんなさい、教えてください!」と言っていましたが、そのうち仕事を覚えていけば、そんなことは無くなります。

  1. 同じミスを二度と繰り返さない
  2. ミスを隠蔽しない
  3. 自分で業務マニュアルを作って、知識を積み重ねる

上記のように、①同じミスを繰り返さない、②自分のミスを隠さない、③自分で知識を積み重ねる、といった部分を地道にやっていけば、仕事はすぐ覚えられるはず!

そして先輩よりも仕事ができるようになっちゃえば、「こいつは使える」と思われ、だんだんお小言を言われなくなります。先輩との関係が良くなると、職場での居心地も良くなっていきます。

仕事がなかなか覚えられない場合の必殺技

仕事ができる人は良いとして、仕事ができない人は、ずっと職場で居心地が悪いのか?というと、実はそうでもないと思います。女の世界で、たくさんの同僚たちを見てきた結果、ある条件を満たせば、抜け穴はあると考えます。

その場合の必殺技、それは「キャラ勝ち」です。

ある先輩で、めちゃくちゃ要領が悪い女性がいました。仕事の覚えが悪く、似たようなミスが多く、しょっちゅう「またあの子なの!?」みたいに、お局様から目を付けられちゃうタイプ。

ただ、この先輩は、お嬢様育ちで性格がとても良い人でした。陰口や悪口が多い職場でも、人を悪く言ったりしない珍しいタイプ。ご自分の要領の悪さも分かっていたようで、人の目がある所でも無い所でも、地道な努力を続けて、自分のできる仕事を少しずつ積み上げていました。

その結果、「仕事が出来ないけど、人から愛される」ポジションを築いたのです。

このポジションは、筆者にとっては驚きでした。失礼ながら、「仕事が出来なくても愛されている人がいる!?」と思い、後学のために観察させていただいたので、記憶に残っています。

  • 人の悪口を言わない
  • 自分の力量を理解し、誰に対しても謙虚に振る舞う
  • 人目のある所でも、人目のない所でも、地道に仕事を勉強する

まとめると、上記のようなポイントです。

この先輩と周りの人たちを見ていて、「人間だれしも、そこまで悪魔にはなれないのだな」ということが分かりました。目の前でコンスタントに努力を見せつけられたら、「この人、頑張ってるな」と思ってしまい、少々点数が甘くなってしまうのです。

生き抜くためのポイント②「嫉妬」を理解する

仕事が一通り出来るようになっても、何か先輩の当たりがきつくて居心地が悪い!?と思ったら、女性の職場を生き抜くために次のポイントを振り返ってみましょう。

女の世界、それは主に「嫉妬・ねたみ・そねみ」でできています。まずはそれを理解し、次にそれらをできるだけ、かわしていくのが大切です。女の世界を生き抜くことだけを考えた場合、「自分から幸せをアピールしない」のが得策。

若くて可愛い

もしあなたが若くて可愛ければ、それだけで嫉妬されます。息を吸ってるだけでも嫉妬されます。お局様にとっては、20代というのは、二度と手に入らないものだからです。

そんな若くて可愛い子が、「ワタシ可愛いの」という態度を見せてしまうと、女の先輩には一瞬で見抜かれます。

例えば、これはある同僚の例なのですが、「あー、今日もまたお客さんに顔を見つめられちゃった」とか、「毎朝起きて、鏡を見て、ああ今日も自分の顔に生まれて良かった!って思う」とか真面目に発言する人がいました。笑

この人は実際に超美人で、誰でも見とれちゃうようなお顔でした。でもここまで行かなくても、「自分が可愛いと思っていることを、相手に悟られる言動」は、女の先輩は秒で察知し、攻撃材料にされてしまいます。

自分の心の中でだけ「自分は可愛い」と思っている分には問題ありません。いくらでも見とれてOK。でも、他人に伝える必要はないんです!

スタイルがいい

スタイルがいい人も、それだけで嫉妬の対象になります。

ある時、同僚と一緒に、会社の制服の採寸をしました。採寸とは、サンプルの制服を試着して、サイズを確かめて、自分の制服を発注する作業。実際に制服を着てみて、苦しい所がないか?とか全体的なバランスをチェックするのです。

試着が終わって、同僚と一緒に発注書類を作っていたら、彼女は「上着Mサイズ、スカートLサイズ」で注文しているようです。通常であれば、「上下:Mサイズ」とか、「上下:Lサイズ」と上下で揃えたいところですが、どうしたのでしょうか。

何気なく理由を聞いてみると、その同僚は、「生まれつき足が長い」ということを気にして、スカート丈を長くしているのだとか。彼女は身長が高く、164㎝ぐらい。高校の制服や、バイト先の店の制服を着ると、通常の丈のスカートをはいても「ミニスカート」になっていたそう。

そのため、昔から普通に制服を着ているだけで、「故意にスカートを短くしている」という、あらぬ疑いをかけられてしまうのだそうです。

同僚は「毎回説明するのも面倒だから、スカートだけは大きいサイズにしてる、上下のバランスは多少違っても、先輩に目を付けられなければそれで良い」と言っていました。

確かに、高校やバイト先ならまだしも、接遇に厳しい航空業界で、先輩に「あの子はミニスカートにしている」とか、あらぬ疑いをかけられたら、後々面倒ですよね!こういった、涙ぐましいディフェンスをしている同僚もいました。(T-T)

私生活がキラキラしてる

そして、女の世界においては、「私生活が自分よりイケてるかどうか」もポイントになってきます。自分より若くて可愛い子が、自分よりキラキラした私生活を送っていたら、嫉妬の対象になるでしょう。

これを防ぐには、良い方法があります。それは、「彼氏がいてもいなくても、いないと言っておく」ということ!

自分より若くて可愛いのに、彼氏がいないの!?ということで、新鮮な驚きをもって迎えられ、「話の分かる奴だ」とみなされ、女の世界は渡りやすくなります。一度お試しください。

逆に、彼氏の存在をカミングアウトしてしまうと、何かにつけて「あの子は彼氏がいるから調子に乗ってる」と関連付けられたり、後々まで「彼氏とどうなったの?」とか「結婚しないの?」とかリサーチがかかります。笑

そして女の職場では、それが「一瞬で全スタッフに広まる」という点も、お忘れなく。それでも大丈夫な人は、正直に話してください!

生き抜くためのポイント③ランチに一緒に行く

ここまでのポイントをクリアしても、まだ何か女性の先輩の当たりがきつい、と思った方。

「ランチ」は一緒に行っていますか?

えっ、「面倒だから行ってない」!?

女の世界で、ランチをおろそかにしてはなりません。たとえ噂話やゴシップが苦手でも、ランチに一緒に行って仕事以外の話をすることは、「情報収集」としても有益です。

業務だけでは得られない情報が、ランチでたくさん得られますので、毎回じゃなくても、時々は一緒に行ってみてはいかがでしょうか。その際、自分のキラキラ感をアピールするのではなく、相手に話してもらうことをお忘れなく!

最終的には時が解決することも

これらの項目をすべてクリアしているにも関わらず、「なぜか目の敵にされる」こともあります。人間なので、合う合わないは必ず出てくるのです。

筆者は新入社員の時、最初は先輩全員が等しく怖かったのですが、少しずつ仕事を覚え、これまで挙げてきたような点を注意することで、だんだん上手くやれるようになりました。

ただ、1人だけどうしても合わない先輩がいました。何をやっても怒られたり、嫌味を言われちゃうので、もう毎日が恐怖でした。例えるなら、「発達した低気圧」みたいな感じ。触らぬ神に祟りなし、あまり近づかないようにしてました。笑

約3年後、立場が変わり、筆者がある程度仕事で使える人間になった時のこと。その先輩よりも詳しい分野ができ、彼女と同等かそれ以上の判断ができるようになった途端、急に態度が変わって、優しくなったのです。

いやー、びっくりしましたよね!変われば変わるもんだな、と。

そんな例は、他にもたくさん見たことがあります。職場でどう付き合うかの分かれ目は、結局自分にとって「使えるか、使えないか」だったりするのですよね。

ただ、筆者はその先輩への警戒は、そう簡単には解きませんでした。笑

まとめ

以上、「職場で女の世界を生き抜く方法」として、「仕事の役に立つこと、仕事が出来なくても可愛がられる方法、嫉妬されるポイント、ランチの掟、それでもダメな場合の解決方法」にについて、書かせていただきました。

同性の先輩は、まずは仕事の評価が厳しいです。それをクリアしたら、あとはなるべく嫉妬されない行動をとることで、居心地が良くなってくるはず!

そして、女の世界で生き抜くのにもう一つ大切なもの、それは「何でも話せる同期」の存在です。筆者の場合は、20人以上の個性的な同期入社の女の子たちがいて、だいたいの悩みは共通した部分があり、何でも相談できました。

だいたい数年で退職する人が多かったので、現在は別の道に進んでいる人が大半ですが、実は今でも毎年集まって、皆でおしゃべりしたりしています。当時は荒れてた子が、「同期入社が、このメンバーで良かった」とか呟くのを聞くと、「女の世界」も悪くないなと思いますよ!笑

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。読者の方の参考になれば幸いです。

それではまた!

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